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次も何処かでまた会おう [夢]

 そう遠くない未来。世界は進化し続け、そして、その世界をつなぐ交通網たちはより一層発達してしまった。
  しかし、なぜか僕が今いる街はモノレールが一般的。そしてそのモノレールに今、僕は乗っている。行く先は知らない。そもそも、なぜ今このモノレールに乗っているのかもわからない。

 ふと、運転手の方を見る。その姿になぜか妙に見覚えがある。歳はおよそ60代後半、身長は160cm程でやせ形、頭は残念ながら少し淋しい。あと、サングラスをかけている。目が見えそうで見えない、そのぐらいの濃さだ。大方、趣味の鉄道が高じて運転手にでもなったのだろう。


 「終点~」

 
 辿り着いた場所は大きな大きな、とても大きな豪邸の庭。そしてそこにはスーツやドレスに身を包んだ僕の友人達がいる。小学生から現在に至るまで出会った全ての友人たちが一同に集結している。
 これは大変ムチャクチャなことだな。いや、だって皆、僕の知り合いとはいえお互いは顔の知らない人もいる訳だ。となると、はて?いったい誰が呼んだのか?もしかしてこれは僕の何かを祝ってくれる盛大なパーティーなのでは?んなこたない。
 そんなことを考えつつ、僕はとりあえず屋敷の方へと向かった。うむむ、皆懐かしい。全然変わっていないではないか。まるで最後に会った時のままだ。嬉しい。とても嬉しい。胸が張り裂けそうなぐらいだよ!



 ・・・もしかして、あの子にも会えるのかな?


 
 「よっ!久しぶりじゃん!!」



 この声、まさか!



 「元気だった?結構見た目変ったね。あの時よりもずいぶん大人になってる!」

 「そう?君は相変わらずあの時のままだね。駅でたまたま会ったあの時のままだ。」

 「まあ、あの時よりそんなに時間経ってないしね。あたしはそう簡単には変わらないよ」




 さて、君たちにも紹介しよう。彼女は僕の初恋の相手だ。小学校1年生の時に一目惚れしたのだ。小1で?と思いになる方もいらっしゃるだろう。いやいやとんでもない。彼女は小1ですでに完成形に向かおうという、それはそれは端正な顔たちで、日本人かどうか疑ってしまうほど中世ヨーロッパのお人形さんみたいな美貌の持ち主であった。背も高く、年齢が上がるにつれその高さはますます高くなる一方。男子の中で後ろから数えて3番目ほどの身長であった僕であるが、一時期追い抜かれそうになったこともある。成績は優秀でスポーツも万能、リーダーシップを見せつけるカリスマ性までも持ち合わせており、非の打ちどころがなかった。

 だから惚れたのだ。中学まで同じ学校だったのだか、その9年間、彼女にメロメロ。溶けてしまうのも時間の問題たっだ。

 彼女との思い出がある。それは中学2年の放課後の時である。僕の友人が突然「コントを作ろう!」と言い出したのだ。どんな頼み事でも素直に受け入れる心優しい少年だった僕は「当然」彼の頼みを受け入れた。僕は紙にネタを書いた。そうして出来上がったのが

 『戦後まだ間もない日本にいる貧しい兄妹の兄が妹の誕生日に彼女の好物である「奈良漬」を与えるのだか、彼女はあまりの嬉しさに「奈良漬」を一気に平らげ、そして急性アルコール中毒で死んでしまう』

 という、抱腹絶倒間違いなし!世紀の大傑作!!!を書きあげたのだ。
 
 そして、軽く打ち合わせをし、いざお披露目。目の前には彼女もいる。彼女は腹を抱えて笑ってくれた。あまりの可笑しさに涙も流していた。

 中学を卒業後僕と彼女は別々の高校に通い、離れ離れになってしまった。
 高校生活中、一度だけ彼女と出会ったことがある。夕方、地元に駅で。それっきりである・・・





 「・・・ねえ?聞いてる?もぉ~!なにボーっとしてるの?・・・あっ!」

 と言って彼女は他の楽しそうな仲良しグループの輪に入ってしまい、姿が見えなくなった。

 しまった!せっかくのチャンスだったかもしれないのに!いや、しかしまだチャンスはあるだろう。

 意識を失った。






 ・・・ここで終わってしまうのが夢です。こんなにも儚いものなのです。しかし!この夢には続きがある!!!まさかの翌日に見てしまったのだ!!!!!果たして彼女との恋の行方は?俺も気になる!!!!!!!
 ではまた!


 
 

タグ:夢日記
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